インドネシアのバリ島といったときにイメージするのはなんでしょうか? バリアン音楽や可愛い小物、パワースポットがたくさん存在する観光地、そして海など多数ありますね。
その中でも、今回はバリ島ならではの海の魅力でもあるダイビングについて紹介します。疲れないダイビングをしたい、沈船ダイビングを思いっきり楽しみたい、大物に出会いたいなどの全ての欲求を満たすことのできるのがバリ島でのダイビングです。
ダイビングの初級者から上級者までおすすめできるバリ島ダイビングの5つの魅力についてお伝えします。
サクッと読むための目次
バリ島はダイビング料金が安い
格安ダイビング
バリ島ダイビングの魅力の1つは、コストパフォーマンスの高さです。バリ島の物価は、日本の40パーセントほど。ダイビングは行くポイントにもよりますが2ダイブで約70USD(約8,000円、1USD = 114円)程度から楽しむことができます。
上級者になると、タンクだけレンタルしてセルフで潜ることができるポイントもあります。1本あたりタンク代の約9USD(約1,000円、1USD = 114円)程度で、ダイビングを存分に楽しむことも可能です。
宿泊施設に併設されたショップも便利
ダイビングをとにかく楽しみたい、そしてより安価に収めたいのであれば、ダイビングショップ併設の宿泊施設がおすすめです。
朝の集合はホテルから歩いて2分のショップ内だったり、他のダイバーの方と仲良くなることができたりと、とにかくダイビングをするには最適な環境です。
滞在中の他のアクティビティも十分楽しめる
ダイビングのコストだけでも魅力は十分ですが、その物価の安さは滞在中の他の面にももちろん影響します。
滞在するホテルや食費なども安価に収まるので、日本国内やグアム・サイパン・ハワイなどのリゾートでは手が出なかった高級ホテルやおしゃれなディナーも、バリ島価格で体験できます!
バリ島は「より安全に」楽しくダイビングができる
ダイビング後の飛行機には要注意!
アジア圏インドネシアにあるバリ島。日本からも直航便があり時差も1時間と、現地に着いてからまたは帰国してからの時差ボケも心配ご無用です。
しかし、ダイビング後の飛行機は要注意!どのような潜り方をしたかにもよりますが、最低限ダイビング後12時間は空けることが推奨されています。OWの講習の時に習った内容ですが、これは気圧の変化により減圧症を発症する可能性があるからです。
エンリッチドエアを利用して安全に
その減圧症のリスクを抑えるために、レクリエーションダイバーとしてできることがあります。それは「エンリッチドエア」を利用して潜ることです。
エンリッチドエアを利用したからといって、すぐに飛行機に乗っていいという訳ではありませんが、普通の空気よりも窒素濃度が低い(即ち、酸素濃度の濃い)エアを使うことで、体内に蓄積する窒素の量を減らすことができるので、より安全にダイビングができます。
バリ島ではエンリッチドエアが無料の場所が多い
日本では、エンリッチドエアを使う場合は普通のダイビングの料金に加えて1000円から3000円程度かかることが多いのですが、バリ島の多くのダイビングショップでは、そのエンリッチドエアを利用するオプションが無料のところが比較的多いです。
各地よりもお得に、より安全にダイビングをすることができます。
さらに、酸素濃度の高いエアーを使うことで、疲れにくくなるのでバリ島滞在中常にフルパワーで遊ぶことも、連日ダイビングに没頭することもできます。
エンリッチドエアはスペシャリティの取得が必要
エンリッチドエアで潜る場合は、別途「エンリッチドエア・スペシャリティ」の取得が必要ですのでご注意くださいね。
エンリッチドエアのスペシャリティ取得は、現地で座学講習及び簡易的なテストを受けて合格した後、エンリッチドエアの使い方を学びながら海洋実習が必要です。その為、資格取得で海に出る前には最短でも半日程度の座学講習などが必要となります。
「エンリッチドエア・スペシャリティ」は、アドバンスの資格と同じくらい、もしくはそれ以上に実用的で、他のスペシャリティコースと比較して座学講習も充実していて学ぶことが多いです。
エンリッチドエアの注意点
空気濃度に関する計算問題やダイビングコンピューターの設定方法なども特殊です。バリ島でエンリッチドエアを使って潜りたい場合は、日本で資格を取得してから渡航すると時間を有効的に使えるのでおすすめです。
「エンリッチドエア・スペシャリティ」を取得後も、自身のダイビングコンピューターの設定方法を再確認してから、バリ島で楽しく安全にダイビングを楽しみましょう!
バリ島での沈船ダイビングポイント・楽しみ方
バリ島東部・トランベン
バリ島東部のトランベンというエリアには、沈船があります。初心者から上級者まで、沈船ファン、マクロファン、大物に運良く会いたい方、とにかく全員におすすめできるバリ島屈指の大人気ダイビングポイントです。
初心者も安心
ここは、水深も比較的浅く、ビーチエントリーのできるポイントなので、初級者の方でも潜ることができるポイントです。上級者であれば、タンクのみをレンタルしてセルフで潜ることもできます。
第二次世界大戦中に実際につかわれて沈んでしまった貨物船をじっくりと眺めることができます。船の周りにはサンゴ礁がたくさんあるので、魚影も濃く、カラフルな熱帯魚だけでなく、運が良ければマグロやマンボウ、マンタなどに出会える可能性もあります。
バリ島のダイビングでマンタなどの回遊魚に出会える!
ポイントは海流が強く上級者向け
バリ島周辺の海では、ダイバーなら一度は会ってみたいマンタやジンベイザメに高確率で会うことができます。その理由は、バリ島本島とヌサペニダ島の間は海流が流れ込み、プランクトンが大量発生する深い海で回遊魚が毎年通るためです。
流れが強いため、上級者向けのポイントです。ダイビングショップによってはカレントフックやフロートの携帯が必要な場合が多いため、事前にきちんと確認することが望ましいです。
出会える魚は?
回遊魚の中でも人気のジンベイザメやマンタだけでなく、マンボウに会うことができる有数のポイントでもあります。マンタやジンベエザメのポイントはアメリカやタイにもありますが、マンボウに出会えるポイントというのは世界でも数少なくとても貴重です。
このポイントはバリ島本当から日帰りのツアーで行くことも可能です。大物のみを狙いにいくのであれば、バリ島南部に滞在することもおすすめです。
バリ島のダイブサファリで効率的にダイビング!
ダイブサファリとは
ダイビングサイトの近くに宿泊しながら、バリ島をぐるっと一周のんびりとダイビング旅行をすることを、ダイブサファリと呼びます。ダイブサファリを楽しむ場合はダイビングショップによって日程などが異なるので事前にダイビングショップに問い合わせをしてみましょう。
ダイブサファリの楽しみ方
マクロや大物狙い、地形派などご自身の好みを事前にダイビングショップに伝えておくことで、より満足度の高くなるダイビングポイントを回るようにツアーを組んでくれる可能性もあります。
ダイブサファリは、1泊2日のツアーから1週間かけてダイビングをするツアーまで幅広くあります。
ダイブサファリの料金
ダイブサファリの価格は、2泊3日で250ドルから350ドル(約2.8万円から4万円、1ドル = 114円)程度が相場です。ホテル代・移動費・飲食費・ダイビングツアー代など全て包括的な値段で提示されることが多いですが、トラブルを防ぐ為に料金に含まれているものを事前確認しましょう。
バリ島でダイブサファリをする利点
バリ島でこの最大の魅力は、ダイビングポイントからダイビングポイントまでの移動時間が効率的なところです。
例えば、東部のダイビングポイントで潜った後に車で南部の次のダイビングポイントへ移動して宿泊し、翌朝すぐに南部のポイントでダイビングができます。南部でのダイビング後は西部へ、その後は北部へ、とグルっと一周円を描くようにバリ島のダイビングポイントを巡ります。
ウブドはバリ島で人気のホテルが集中していますが、ウブドに宿泊している時に東部のポイントや北部のポイントへ日帰りツアーをする場合、片道2時間以上かかる場合もあります。
さらに、ウブドは標高が比較的高い場所にあるためダイビング直後にウブドへ戻ることは減圧症予防の観点からあまり賢明とは言えません。
ダイブサファリであれば、各ダイビングポイントの近くに宿泊となるので朝もゆっくりとすることができ、バリ島滞在中の1日の時間を効率的に使うことができます。
バリ島北部はマクロ、東部は沈船、南部は大物、と、1つの島にたくさんのダイビングポイントがあります。ダイブサファリであれば、そんなバリ島の見所を全部楽しみたい!という一見欲張りな願望を叶えてしまうことが可能です。
いろいろなダイビングサイトでバリを思う存分楽しみたい方、初めてのバリ島でのダイビングを楽しむことができます。
まとめ
バリ島でのダイビングは、低コストで安心安全なダイビングをしながら、沈船ダイビング、大物狙いのダイビング、マクロを楽しむダイビングなど、様々な魅力が詰まっています。
魅力が非常にたくさん詰まっているバリ島でのダイビングを短い時間でより効率的に楽しみたい方にはダイブサファリという方法もおすすめです。
是非、次の連休の行き先として検討してみてください。