和歌山・串本の5つの魅力とは？関西屈指のダイビングスポット【初心者から上級者まで満足】

国内でダイビングするなら、まずは沖縄をイメージする方が多いかもしれません。しかし、本州にも沖縄に負けず劣らず楽しめるダイビングスポットはたくさんあります。その中でも、関西屈指のダイビングスポットとなっているのが和歌山県の串本です。

また、海の透明度も非常に高く生き物の種類も豊富なため、関西ダイバーにとっては気軽に贅沢にダイビングができる、まさにメッカとなっている場所です。

今回は、まだ和歌山県・串本で潜ったことがない方に是非知っていただきたい、串本ダイビングの魅力をご紹介します。

サクッと読むための目次

和歌山県・串本の概要

串本は、本州の最南端に位置し、南から黒潮が大接近してくるため、真冬でも海水温は16℃程度と1年を通してダイビングを楽しむことができます。

串本では、関東の人気ダイビングスポット伊豆で見られる温帯性の生物と、沖縄で見られるトロピカルな熱帯性の生物、両方を満喫することができます。

特に、筆者含め初めて串本で潜った方々が驚くのは、沖縄に行かないと見られないと思っていたクマノミやチョウチョウウオ、ソラスズメダイ等々カラフルな魚がたくさん泳いでいることです！

さらに、その隣で温帯性のカゴカキダイ達が泳いでいるのは、串本ならではの光景です。ちなみに、カゴカキダイは黄色と黒の縞模様で阪神タイガースカラーなのが何とも関西らしいです。

1年を通して海水温が高いため、国内最大規模のテーブルサンゴの群生を見ることができます。なお、テーブルサンゴの群生地としては世界最北であるため、ラムサール条約にも登録されています。

ビーチからのエントリーで、雄大なテーブルサンゴとその上を舞うトロピカルな魚たちの光景を見ることができるので、ダイビング初心者の方でも安心して楽しめます。

また、何といっても見どころなのは、サマースノーと呼ばれる夏の大潮の夜にのみ見られるサンゴの一斉産卵！夜の海に漂う淡いピンクの卵が何とも幻想的で美しいです。

串本を含めた和歌山県南部はウミガメの産卵地となっているため、串本でも高確率でウミガメに出会うことができます。なかには岩場でじっとしてくれるおとなしいウミガメもいるので、運が良ければ一緒に記念撮影をすることもできます。

ウミガメの中でも一番遭遇率が高いのがアオウミガメ、次に産卵期のタイミングで見られるアカウミガメ、そして本当に稀にしか出会えないのがタイマイだそうです。国内で見られるウミガメ5種のうち、3種も串本で見ることができるのはとても貴重です。

内海にあるダイビングポイント「グラスワールド」は、高確率でアオウミガメに出会える場所として有名なので是非行ってみてください。

外洋に出れば、世界最大規模の海流と呼ばれる黒潮のスケール感を存分に楽しむことができます。

まず、潜った瞬間から眼下には切り立ったダイナミックな地形が広がり、圧倒されます。さらに、テーブルサンゴとカラフルなソフトコーラルが混在する景観を楽しむことができるのも外洋ならではです。

岩礁の上には乱舞するキンギョハナダイやキビナゴの群れ、そしてカツオやカンパチ、ブリなどの大型回遊魚の群れも押し寄せ、迫力満点の世界にあっという間に時が過ぎてしまいます。また、運が良ければマンタやハンマーヘッドシャーク、マンボウにも出会うことができます。

外洋のダイビングポイント「浅地」では、まさにご紹介したようなダイナミックな地形と濃い魚影を堪能することができるため、人気No.1の外洋ポイントとなっています。

ダイビングの後や天候不良でダイビングができなった時などでも、串本は観光スポットや美味しい海の幸が充実しています。

串本には、ダイビング初心者から上級者まで何度も通いたくなる魅力が盛りだくさんです。季節によっては、海中にクリスマスツリーやこいのぼり、七夕飾りが出現するイベントも開催されています。

最近では、大阪方面から串本へ向けて自動車道が開通しつつあるため、車でのアクセスがより便利になってきました。車の場合、大阪市から約3時間、名古屋市から約4時間で行くことができます。また、いずれの方面からも特急列車で行くことが可能です。

まだ串本でダイビングしたことがない方や、これからダイビングを始めてみたい方は是非一度、串本の海を訪れてみてください。