メキシコの海底に広がる絶景!夢の泉に癒されるセノーテダイビング

スキューバダイビング













メキシコの海にあり、その神秘的な存在が人々を引きつける「セノーテ」。その光景は、世界中のダイバーが死ぬまでに一度は見てみたいと思うほど美しいものです。

そんな景色が目の前に広がるセノーテダイビングは、メキシコの人気アクティビティの一つ。ここでは、私も体験したセノーテダイビングについてご紹介します。

水中で太陽の光が反射し、まるでオーロラの様にキラキラと輝く絶景を一度見に行ってみてはいかがでしょうか?

セノーテとは?

セノーテ

セノーテとは、マヤの言葉で”聖なる泉”という意味で、長い歳月をかけて地下水が溜まって出来た天然の泉のことです。中米のあちこちにあります。

その中でもメキシコには、海中の絶景が群を抜いており、有名なセノーテが数多く点在します。その数、なんと3,800ヵ所以上!

有名なセノーテは、

  • Gran Cenote(グランセノーテ)
Gran Cenote(グランセノーテ)
  • Chac Mool (チャックモール)
Chac Mool (チャックモール)
  • Sistema Dos Ojos (ドス・オホス)
Sistema Dos Ojos (ドス・オホス)
  • Taj Maha (タージ・マハ)
  • Cenote “The Pit” (ピット)
  • Chac Mool (チャックモール)
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などがあり、日本の観光客も多く訪れます。

ダイバーにとってセノーテは、一生に一度は潜ってみたい”夢の泉”です。

セノーテダイビング!ユカタン半島(カンクン)への行き方

ビーチ

セノーテダイビングをする場合、ユカタン半島のリゾート地カンクンが拠点となります。まずは日本からカンクンへ向かいましょう。行き方は2パターンあります。

  1. 日本からメキシコシティへ飛行機で行き(13時間〜19時間)、その後、再び飛行機でカンクンへ向かいます(2時間30分)。
  2. 日本からメキシコシティへ飛行機で行き、その後バスでカンクンに向かいます。

バスの運賃は1,000ペソ前後(7000円〜9000円程度)とかなり安いですが、移動には24時間〜26時間かかります。バスのグレードは何種類かあり、日本のバスのように狭くはないので、長時間が苦にならない方にはオススメです。

その他、アメリカを経由して飛行機で行く方法もありますが、手続きが面倒なので直接メキシコへ向かうことをオススメします。

セノーテに潜るためには

洞窟

ケイブダイバーと一緒に

セノーテは普通の海とは違い、地形が複雑で迷路のような洞窟(cave)になっています。そのため、洞窟を案内できるケイブダイバーと一緒に潜らなければいけません。

ケイブダイバー1人に対して最大で4人一緒に潜ることができ、ダイビング中は一列に並んで進みます。中性浮力を上手く利用して潜らないと海底にある木や石灰岩で出来た岩にぶつかるため注意が必要です。

資格と経験が必要

セノーテダイビングにはオープンウォーターの資格があれば参加可能ですが、安全のためある程度ダイビング本数が必要です。

なお、セノーテ・アンヘリータ、セノーテ・ザ・ピットなど“シンクホール”と呼ばれる縦穴のセノーテは、通常潜るセノーテ(横穴の洞窟)とは違ってディープダイブとなり、水深は約40mにもなるところもあるので、アドバンスド・オープン・ウォーター以上が必要になります。

セノーテダイビングのベストシーズンは?

セノーテ

カンクンの水温や気候

メキシコは「太陽の国」と呼ばれており、カンクンは年間300日は晴れと言われるほど晴天率が高い地域です。私が旅行で1週間行った際も一度も雨は降りませんでした。

年間平均気温は27℃。7月・8月は年間で最も暑く、湿度が高くなります。1年中半袖で過ごせますが、11月〜3月の平気気温は24℃〜26℃前後で、朝晩は冷え込むことがあります。実際に早朝にバスに乗るため外出しましたが、短パンは凍えそうでした。

雨期は5月〜10月。1日中雨が降り続くことは少なく、スコールや通り雨がほとんどです。また、9月・10月はハリケーンシーズンで風が強いので注意が必要です。

セノーテの水温と水質

年間を通して水温は約22~26度。淡水で流れもなく静かで、中性浮力を取りながら潜ります。海とは違う浮力がかかる為、中性浮力が中々上手くとれませんが、すぐ慣れます。慣れるまでは、慎重に潜りましょう。

海水と違い、ダイビング後に髪の毛や体がベタベタにならないのもうれしいポイントです。

快適に潜れるのは夏

ベストシーズンは7月〜8月。雨が少ないため透明度も高く水温も冷たくないので、快適にダイビングができます。スコールや強風が多い9月・10月は、海の透明度が落ちる確率が高いです。

“水温が低い方が透明度が高い”と聞くので、11月〜3月にダイビングをする人もいると思います。その場合は水温が低いため、対策をして潜りましょう。

ちなみに私は3月に潜りましたが、透明度が抜群によく、海中から見る太陽の光はいつまでも見ていたいほど美しいものでした。しかし、寒がりなので少し寒かったです。

セノーテ体験ダイビングの料金

セノーテ

体験ダイビング料金は、約130ドル〜320ドルです。ダイビングショップにはたくさんのツアー内容があり、1日に行うダイビング本数やダイビングポイントなども様々なので、その内容により値段も様々です。

せっかくダイビングをするなら、何箇所か別のスポットへ行き、色々と景色を比べて楽しんでみてください。

セノーテダイビングするならユカタン半島のオススメの宿泊先

屋根

カンクン市内に宿泊する場合、朝早くに出発します。 私はカンクンの格安ホテルに泊まっていました(事前にダイビングの予約をしているショップに送迎範囲を聞いて決めました)。

移動に時間をかけたくない方は、カンクンから65キロほど南にある”プラヤ・デル・カルメン”という街に宿泊することをオススメします。

セノーテダイビングにも便利な場所で、たいていのダイビングショップの送迎可能範囲です。また、ショッピング街なので、レストランや可愛いお土産屋さんがたくさんあるのも魅力です。

セノーテダイビングの際のマナー

マスク

ダイビングをする上で、自然環境を守るのはダイバーの義務です。ルールやマナーをしっかり守り、美しい海を引き継いでいけるようにしましょう。

魚に餌をあげない

魚に餌をあげてしまうと、”人間は餌をくれる”と学習してしまいます。魚が寄ってくるのはうれしく思いますが、自然環境を破壊し、本来の生態系を崩すことになってしまうのでやめましょう。

積極的にゴミを拾おう

残念なことですが、海底にはゴミが落ちているのを見かけます。海の中のゴミを拾うことは、ダイバーにしかできない環境への配慮です。

魚が、プランクトンと一緒にプラスチックなどを食べてしまわない様に一人一人が自然に対して思いやりのあるダイビングを心がけ、いつまでも美しい海を残していきましょう。

まとめ

セノーテは、ダイビングポイントによって雰囲気が全く異なります。

光のカーテンが綺麗に見られる場所、水面から顔を出し鍾乳洞を観察できる広い場所、鍾乳石の柱の中を縫うように泳ぐ場所、雲海のような景色が見られる場所。

すべて”ダイバーにしか見られない場所“です。

自然が作り出す、幻想的で、ここでしか見られないセノーテの絶景を、是非その目に焼き付けてください。