フィリピン・セブ島は、世界的に有名なダイビングポイントが数多くあることで知られています。最近では、日本の大手旅行会社から様々なセブ島のダイビングツアーが販売されています。
島の周りを珊瑚礁が囲んでいる為に、そのいたる所がダイビングスポットとなっているのですが、その中でもとりわけおすすめなダイビングスポットがあります。
今回は、セブ島のダイビング雑誌でも頻繁に特集が組まれている選りすぐりのダイビングスポットを、プロダイバーの観点から厳選して5つご紹介します。
モアルボアル
モアルボアルは、セブ南部に位置するプライベートリゾート感が溢れる田舎町です。アクセスは、セブ市内から車で2時間程度です。
ハウスリーフと呼ばれる近場には、年間を通して何万匹というイワシの大群が生息しています。ペスカドールとカテドラルケーブは、美しい水中絶景が続くモアルボアルでは外せないダイビングポイントです。
スノーケリングでもダイビングでも楽しめるポイントは、トンゴサンクチュアリ。1ダイブで平均8匹のウミガメと遭遇できるという、ウミガメファンにはたまらないダイビングスポットとなっています。
カエルアンコウ類の生息も多いので、カメラマンダイバーにも人気が高いスポットです。
みられるもの
- イワシの大群
- ウミガメ
- ニシキテグリ
- カエルアンコウ
マラパスクア島
マラパスクア島は、セブ最北にある小さな島です。
セブ市内から車で4時間、船で30分で到着します。古くからヨーロッパの人々の避暑地として栄えている、白砂のロングビーチがある風光明媚なリゾートアイランドです。
ここの目玉はなんといってもニタリザメです。早朝から水深30メートルの海底で行われるニタリザメのクリーニング風景を間近で見ることができます。
マラパスクア島は、世界でも数少ないニタリザメに高確率で遭遇出来るダイビングスポットです。
サンセットダイビングでは、夕暮れの海でニシキテグリのペアを観ることができます。早朝から夕方まで、1日中ダイビングを楽しめるのがマラパスクア島の特色です。
みられるもの
- ニタリザメ
- カエルアンコウ類
- ニシキテグリ
オスロブ
オスロブは、セブ島最南端の田舎町です。セブ市内からは、車で3時間半で到着します。
近年、世界的な人気となっている野生のジンベエザメとダイビングができるスポットとなっています。多い時は、10数頭のジンベエザメが外洋からやってきてくれます。
ジンベエザメを間近で観ながらダイビングをすることは、ダイバーの夢のひとつでもありますよね。
人懐っこくて愛嬌のあるジョーフィッシュや、独特な模様が美しいカニハゼが観られるポイントもあります。
みられるもの
- ジンベエザメ
- ジョーフィッシュ
- カニハゼ
ヒルトゥガン島
ヒルトゥガン島は、マクタン国際空港があるマクタン島から船で30分沖に出た海洋保護区です。
ここのイチオシは、なんといってもロウニンアジの群れです。ロウニンアジが群れで生息することは大変珍しく、世界最大のアジである体長120cmのロウニンアジが連なって泳ぐ様はまさに圧倒的です。
地形は、切り立ったワイルドなドロップオフが特徴です。岩陰にはハゼフリークに人気の高いニチリンダテハゼや、フィリピンでもレアなニシキフウライウオ、大型魚のアカマダラハタも生息しています。
みられるもの
- ロウニンアジ
- ニチリンダテハゼ
- ニシキフウライウオ
ボホール島
ボホール島は、セブ島の南にある大きな有名リゾートです。アクセス方法は、飛行機か予約制の定期運行船となります。
どこまでも続いている白銀の砂浜とキラキラ光る遠浅のビーチが、南国を感じさせてくれます。
ボホールには、世界的に有名な海洋保護区のバリカサグというダイビングポイントがあります。
バリカサグは、フィリピンのダイビングスポットの中で1、2を争う魚影の濃さだと言われていて、常に何らかの群れを観ることができます。その中でもバラクーダやギンガメアジの群れは遭遇率が高く、期待大です。
みられるもの
- バラクーダ
- ギンガメアジ
- ウミガメ
- トウアカクマノミ
まとめ
今回はクローズアップしていませんが、クマノミ類やハナダイ類、甲殻類の生息も数多く、固有種や南国ならではのレアキャラが目白押しなのもセブの海の特色です。
珊瑚礁は言うまでもなく、世界有数の美しさを誇っています。日本から直行便で約4時間という近さで物価も安いことから、1度滞在すると大ファンになりリピートするダイバーが後を絶ちません。セブ島、本当におすすめです!