スキューバダイビングライセンス(Cカード)の取得方法とは?

ダイビング













青い海、キラキラと差し込む光。都会の喧騒を忘れて穏やかな海に入ると、そこは水族館やスクリーンで見た、憧れの青い水中の世界が広がっています。

色とりどりのサンゴやユニークな形の魚、海中洞窟や沈船などの海の中でしか味わえないアドベンチャー体験。ダイビングで人生観が変わった。海が好きになった。そういう人も少なくありません。

さて、ではどうやったらダイビングを始められるのか、今回はダイビングに必要なライセンス(Cカード)取得についてご紹介します。

スキューバダイビングCカードとは

ダイビングCカード

Cカード

さて、まずはスキューバダイビングに必要なCカードについてご説明いたします。一般的には、ダイビングの「ライセンス」と呼ばれることが多いですが、スキューバダイビングを行うのに国家資格などはありません。

民間の指導団体が必要な講習を実施した相手に発行するものです。

証明書

定められた講習を受講し、安全にダイビングを行うための知識や技術を身に付けていますという証明のためにCカードがあります。

Cカードは必ずダイビングをする際に携行する必要があり、Cカードを持っていないと、ダイビングをするのに必要なシリンダー(空気の入ったタンク・ボンベ)を借りることができません。

国内・海外で利用可能

逆に言えば、このCカードを所持していれば、国内だけではなく海外でもダイビングが可能になります。

Cカードの指導団体の違いとは

魚

ダイビング団体

上述の通り、Cカードの取得には民間の指導団体のもとで必要な講習を受ける必要があります。少々分かりづらい部分ではありますが、指導団体にはいくつか種類があり、代表的なところではPADI(パディ)、NAUI(ナウイ)、BSAC(ビーエスエーシー)などです。

特にこの指導団体の名前を覚える必要はありませんが、自分が講習を受けるダイビングサービスやスクールが加盟している団体によって、PADIのCカード、NAUIのCカードというように取れるCカードが決まってきてしまいます

講習内容

基本的な講習内容などは同一ですが、NAUIであればスクーバダイバーコース、PADIであればオープンウォーターダイバーコースなど多少名称が異なります。サービスには必ずどこの指導団体か明記されていますので、確認してみてください。

ただし、どの団体が発行したCカードでも同等のダイビングサービスを受けることができますのでご安心ください。

オープンウォーターダイバーになるには

ダイビング

オープンウォーターダイバー・コース

一般的にダイビングライセンス取得はオープンウォーターダイバー・コースを受講することが多いです。

講習は、学科と実技(プールなどの浅い場所での講習、海洋実習)の2つに分かれます。学科については、マニュアルやDVDを使います。

内容

内容としては、ダイビング器材の選び方や使用前の準備、手入れの方法、水中と陸上の違いが体に与える影響について、水中での行動や潜水方法など、安全にダイビングを行うための内容を学びます。もちろん教材は日本語対応されていますので、誰でも学ぶことができます。

実践

そして、それが終わればいよいよ実技です。まず、順番としては足が着くくらいの浅さのプールや海で、器材をセッティングして装着し、実際に呼吸の練習をします。呼吸に慣れたら泳ぎの練習、と段階を踏んでいきます。

そして、最後は海での講習になり、すべての講習とテストを受けて晴れて認定となります!

海外での取得をする場合には

国内でも海外でも受講可能ですが、日本人が経営しているサービスもありますので、海外で受講する場合には日本語での受講をお勧めいたします。

オープンウォーターダイバー講習の日程と受け方

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日程・スケジュール

講習の日程やスケジュールについては、提供しているお店によって異なります。学科講習から海洋実習は連続で受講する必要はないですが、最短4日間ほどで取得できるところもあるようです。

料金・費用

費用としては60,000円〜85,000円で、レンタル器材代などが追加になる場合があります。1回の講習は3、4時間ほどかかります。ただし、海洋実習となると丸一日必要です。

取得スタイル

伊豆などは都内から日帰りできるポイントですので、平日の夜に学科講習を受けて、土日に海に行く、というような講習の受け方もできます。海まで送迎してくれるショップもあります。

人によっては、1週間ほどお休みをとって伊豆や沖縄、海外などに行き、自動車の免許合宿のようにライセンスを取得する方もいます。

私自身はオープンウォーターは都内にあるスクールに通って取得しました。その当時、スクールがダイビングプールを所有していましたので、プール講習までは都内、海洋実習は沖縄に行きました。

オープンウォーターダイバー講習受講の注意点

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注意点

私はどこのショップの店員でもない、個人のダイバーですので正直にお話します。

お話した通り、ダイビングを始めるには、Cカードが必要です。そして各ショップはダイバーが来てはじめて商売が成り立ちます。そのため、オープンウォーターの取得コースの費用を安くおさえているお店もあります。

その上で、私が一番、理解していただきたいのは、スキューバダイビングは講習を受けただけでは決して上達はしないということです。素振りを続けないとホームランの打率が上がらないのと同様です。

私が受講したスクールは、プールを自前で所有していたこともあり、人より多い回数、プールでの練習が講習に組み込まれていました。その分、費用は高かったように思います。けれど、それはそれで、じっくり取り組めてよかったなと今では思っています。

講習については他のスポーツのレッスンと一緒で日数分だけ費用がかかります。もちろん早く安くライセンスを取って、その分、レクレーションダイビングで実践を積むというのもいいと思います。

正解はありませんが、ダイビングショップは本当に沢山ありますので、それぞれの違いを比べて、自分はどうしたいかで選んでいただけたらと思います。

まとめ

海の世界はとても美しく、もっとも身近な別世界だなとよく感じます。

Cカードの取得にはお金も時間もかかりますが、今では、あのとき、頑張ってよかったなと思っています。ただ、人によっては、Cカードは取らずに体験ダイビングだけをするでも十分に楽しいかもしれません。

それでも、自分の時間とお金と相談して、スキューバダイビングをもっと楽しみたいと思えたら、ぜひ挑戦してみてください。私達、ダイバーは新しいダイバーの誕生を心から応援しています!