ダイバーなら誰もが憧れてしまうパラオ!ダイビング雑誌でも度々人気No.1エリアとして取り上げられている、世界的に有名なダイビングスポットです。
パラオ共和国は、日本から南へ約3,000km、ミクロネシア地域に浮かぶ島々からなる国です。日本との時差はありません。青い海が広がるこれぞ常夏の楽園!といったリゾート地です。
国内だけでなく海外でダイビングをしてみたい!という方にまず行って欲しい国がパラオです。日本では味わえない、圧巻の海中世界を体感することができます。そんなパラオのダイビングの魅力と、絶対に外せないスポットをご紹介します。
サクッと読むための目次
パラオでダイビングをする魅力
圧倒的な魚影の濃さ
パラオの海に潜るとまず飛び込んでくるのが、魚たちの群れ!群れ!群れ!バラクーダにギンガメアジ、ナンヨウツバメウオなど、あちこちで色んな魚が群れています。人気の回遊魚が次から次へと目の前を通過していくので、瞬きするのがもったいないほどです。
パラオの主要なダイビングスポットは、諸島を囲むバリアリーフの沖に面したドロップオフや、バリアリーフ内と外洋をつなぐチャンネル(水路)に集中しています。多くのポイントでこのような光景を見ることができ、ダイビングスポットとしてはまさにハズレなしです。
豊富な生き物
パラオの海には、1,300種以上の魚や700種以上の珊瑚など、多種多様な生物が生息しています。マンタやグレーリーフシャーク、ウミガメなど、人気の大物や回遊魚が勢揃いしています。
それだけではありません。マクロ派にもたまらない生き物が、豊富に潜んでいます。シリコンハタタテハゼや、オオテンハナゴイ、ニシキテグリといった人気者から、パラオにしかいないレアな魚まで、海の宝石で溢れています。
ダイナミックな地形
海底が見えないくらい深いドロップオフや巨大なドーム、珊瑚に囲まれたトンネルなど、ダイナミックな地形を楽しめるポイントが数多くあります。
地形の陰影によって、暗闇に溶け込んだ青から光に照らされた青まで、様々な青のグラデーションが創られます。この豪快かつ神秘的な世界に、酔いしれること間違いなしです。
地形にクローズアップしたポイントですが、当たり前のように大物や群れ、マクロ系も見ることができます。さすがパラオ、持っているポテンシャルの高さが違います。
沈船ダイビングの聖地
実は、パラオは沈船ダイビングの聖地とも言われています。
時代背景として、第一次世界大戦後パラオは日本の委任統治国となりました。その後、第二次世界大戦において、日本とアメリカの激しい戦闘がパラオ南部のペリリュー島周辺で繰り広げられました。当時の激戦を物語る戦跡として、今も日本の輸送船や戦闘機がパラオの海に沈んでいます。
かつての歴史に触れられるポイントが多く残っており、これを目当てにパラオへ行くダイバーも多いです。
パラオ人気のダイビングスポット
ブルーコーナー
ブルーコーナーは、世界最高峰と言われるパラオに来たら絶対外せないポイントです。何といっても魚影の濃さが段違いです。外洋に向かってV字に張り出したドロップオフになっていて、潮がバンバン当たる地形なので、次から次へと魚の大群が集まってきます。
バラクーダにギンガメアジ、アカモンガラの群れ、グレーリーフシャークにナポレオンフィッシュなど、出し惜しみなく人気の回遊魚や大物たちが泳いでいます。360度の視界に、迫力満点な水中ショーが行われているようです。
こんなに豪快な空間の中で、気になるのがナポレオンフィッシュです。何故かとても人懐っこく、ダイバーの隣にそっと寄り添ってくれます。つぶらな瞳と目が合うと、心がキュンキュンして癒されます。
このポイントでは、ボートでドリフトダイビングのポイントへ向かい、カレントフックで体を固定して水中ショーを楽しむスタイルが多いです。潮の流れが速く、上げ潮時と下げ潮時で潜り方が違ってくるので、ガイドさんの指示にしっかり従いましょう。
カレントフックとは
潮の流れがある場所で、体のバランスを安定させるのに便利なアイテムです。ロープの両端にフックが付いていて、片方を自身のBCに、もう片方を岩に掛けて使います。
両手が自由に使えるようになるので、写真やビデオを撮影する時に重宝します。サンゴを破壊しないので環境に優しいです。
ドリフトダイビングとは
潮の流れに乗って移動するダイビングです。潮流の早い場所を潜るので、フリー潜行や中性浮力などある程度のダイビング技術が必要です。
ジャーマンチャネル
ジャーマンチャンネルは、マンタと高確率で出会えるポイントとして有名です。
このチャンネルは、航行用水路として人工的に掘削されました。マンタのクリーニングステーションとなっているため、根の上でゆっくり旋回するマンタをじっくり観察できます。大潮の満潮時には、マンタがプランクトンの塊を捕食する、迫力あるシーンを目撃できる可能性もあります。
マンタ以外にも、ギンガメアジやカマスの群れ、グレーリーフシャークなどが生息する、魚影の濃いポイントです。砂地にはハダカハオコゼやネジリンボウ、ジョーフィッシュなどかわいい魚も揃っています。マンタを待っている間も退屈する暇なんてありません。
ブルーホール
パラオの王道地形ポイントです。リーフの上に4つの縦穴が空いた巨大なドームになっています。穴から差し込む光のシャワーがなんとも幻想的です。
ここでは、光が降り注ぐ穴を背景に浮遊している姿をガイドさんに撮影してもらいましょう。フォトジェニックな写真を残すことができます。
見どころは地形だけではありません。ドームの壁面は、セソコテグリやウコンハネガイなど珍しい生き物の宝庫となっています。水中ライトを片手に、宝探しを楽しんでみてください。
石廊
パラオで一番大きな沈船が石廊(いろう)です。全長が143mと非常に大きいため、一度で全て回るのが難しいほどです。
石廊は旧日本海軍の給油艦で、第二次世界大戦のパラオ大空襲で沈没しました。見所となっているのは、船尾にある大砲です。50口径三年式14cm砲と呼ばれ、今もその全貌をしっかり見ることができます。
艦内は、 ベッドやトイレ、ビール瓶など、当時の生活感を感じられるアイテムが残っています。実際にこの船上で暮らしていた人々の様子を想像しながら潜るのも、沈船ダイビングの醍醐味です。
パラオでのダイビングショップの選び方
パラオでは、主に2つのダイビングスタイルがあります。
1つ目は、日帰りのボートダイビングです。一般的にこのスタイルで潜る人が多いです。朝に島を出航し、午前中に2ダイブします。お昼休憩をはさんで、午後に1ダイブしショップへ戻るという流れが主流です。
2つ目は、島に戻らずクルーズ船に滞在しながらダイビングをするスタイルです。朝から晩までダイビング三昧なので、日帰りでは行けない遠方のポイントに潜れるのが魅力です。
パラオには、日本人スタッフの常駐するショップがたくさんあります。ダイビングスキルや言語に不安のある人は、日本人インストラクターと一緒に潜れるショップがおすすめです。こちらでは、日本人が多く利用しているダイビングショップをご紹介します。
オシャレな店内!1チーム最大4名の少人数制
11人中8人(2018年11月時点)が日本人スタッフなので、ブリーフィングも日本人インストラクターが行ってくれるので言語も安心です。ショップの雰囲気は、南国リゾート感があってとてもオシャレで綺麗です。
基本情報
- ショップ名:CRUISE CONTROL(クルーズ コントロール)
- 住所:P.O.BOX 10061Koror,Republic of Palau 96940
- 電話番号:680-488-6691
- 公式サイト:http://www.cruisecontrol.info/
元気で明るいスタッフ
11人中6人(2018年11月時点)が日本人スタッフです。日本に予約センターが開設されているので、予約時の細かい質問も安心してすることができます。明るくフレンドリーなので気軽に相談しやすいです。
基本情報
- ショップ名:AQUA MAGIC(アクア マジック)
- 住所:P.O.BOX 10087,KOROR,PALAU 96940
- 電話番号:680-488-1119
- 公式サイト:http://www.aquamagicpalau.com/
クルーズ船も運営する老舗の安定感
日帰りダイビングからクルーズ船「龍馬」まで運営している老舗ショップです。スタッフの豊富な経験から、初心者からベテランダイバーまで幅広い利用者に対応してくれます。
基本情報
- ショップ名:DAYDREAM PALAU(デイドリーム パラオ)
- 住所:P.O.BOX 10046 PIRATE COVE BLD,1ST FLOOR MALAKAL,KOROR REPUBLIC OF PALAU 96940
- 電話番号:680-488-3551
- 公式サイト:https://daydreampalau.com/
パラオダイビングおすすめのシーズン!気温・水温は?
パラオは、海洋性熱帯気候で高温多湿です。年間を通して気温の変動は小さく、平均気温は28度です。雨季と乾季に分かれていますが、最近ではその通りに分かれているわけでは無くなってきました。
基本的に一年を通してダイビングを楽しめますが、ベストシーズンは乾季に当たる12~6月です。台風が発生するリスクが小さく、気候が安定しています。
水温は28~29度と快適な温度です。ウェットスーツは3~5mmで潜れます。濡れた状態でボートの上にいると身体が冷えることもあるので、ボートコートがあると便利です。
パラオでのおすすめの宿泊先
少しでも旅費を抑えたい場合は、航空券+宿泊費+ダイビングがセットになったパッケージツアーがおすすめです。選択項目が豊富で、ホテルやダイビングショップも自ら選ぶことができます。なので希望に沿った内容で、旅の計画を立てることができます。
中には、利用したいホテルやダイビングショップが既に決まっているものの、該当するツアー商品がない場合があります。その際は、ホテルやダイビングショップが提携している旅行会社などがあるかもしれないので、一度問い合わせてみましょう。
ホテル、ダイビングショップ、航空会社が選べるツアー
ダイビングツアー専門の旅行会社なので、選べるダイビングショップの数が多いのが魅力です。
基本情報
- 名称:株式会社エス・ティー・ワールド「ダイブナビ」
- 営業時間:10:30~19:30
- 電話番号:03-6415-8633
- 公式サイト:https://www.divenavi.com/palau/
パラオ地元料理が美味しい!ジャングルに囲まれた隠れ家リゾートホテル
パラオのリゾートホテルといえば、パラオ・パシフィック・リゾートや、パラオ・ロイヤル・リゾートが有名です。しかし、筆者おすすめホテルがパラオ・プランテーション・リゾートです。
客室の数がそこまで多くないので、宿泊客で混雑することなく、ゆったりと過ごすことができます。ホテル内のジャングルバーでは、地元食材を使った絶品料理を味わうことができます。
基本情報
- 名称:Palau Plantation Resort(パラオ・プランテーション・リゾート)
- 住所:P.O.Box 1722,Koror,Republic of Palau 96940
- アクセス:コロール国際空港から車で約20分(送迎あり)
- 電話番号:680-488-3631
- 公式サイト:http://palauplantation.com/
まとめ
パラオというと非常に遠い国のように感じますが、直行便だと4時間半で行くことができます。また、2~3時間のトランジットがあるグアム経由の便も人気です。
アフターダイビングとして、世界遺産であるロックアイランドを巡るツアーも外せない観光スポットです。ミルキーウェイでの天然の泥パックや、マッシュルームのような可愛い島々を眺めながらのランチなど存分に楽しめます。
ロックアイランドには、無毒のクラゲが無数に漂うジェリーフィッシュレイクもあり、有名な観光スポットとなっています。しかし、2016年以降エルニーニョ現象の影響で、クラゲの数が激減し、現在は閉鎖されているようです。
日本にはない自然を満喫できる、常夏の楽園!ぜひ一度行ってみてください。