伊戸にあるダイビングスポット「シャークスクランブル」とは?

シャークスクランブル













房総半島の最南端にある館山市の伊戸というところには、シャークスクランブルと呼ばれる、日本ではとても珍しく面白いポイントがあります。そこは人工的に作られたポイント。サメの群衆が集まる、かなり衝撃的な光景が広がっているのです。

サメがいると聞くと、怖い、危険!と思ってしまいがちですが、ここにいるのは大人しいドチザメです。しかしなぜ、伊戸にそんなダイビングポイント「シャークスクランブル」が作られたのでしょうか。

今回は伊戸のダイビングスポット「シャークスクランブル 」をご紹介します。

伊戸への行き方

シャークスクランブル

房総半島の最南端にある館山市の伊戸にあり、都心部から車や電車を使って約2時間程度で行くことができるので、日帰りでも楽しむことができます。ダイビングサービスはBOMMIEの1店舗のみということで、本当に大人気です。

伊戸シャークスクランブル誕生秘話

人工的に作られたこのポイントの秘話を教えていただきました。

現在のダイビングサービスボミーのオーナーである塩田さんが、伊戸にダイビングポイントの開拓をしていくにあたり、漁港に許可を得る必要がありました。知り合った漁業関係者から、過疎化が進んでいること、ダイビングで若い人を呼び込んでほしいことなど相談を受けたそうです。

伊戸の海には定置網があり、エサとなる価値のない雑魚を狙ってドチザメが来ていました。しかし、ドチザメは漁業の対象ではなく、小魚を食べてしまったり、網が壊されたりと悩みの種です。塩田さんは、サメをおびき寄せる作戦を試行錯誤し考えました。

ダイビング

定置網から離れた場所で、水揚げされた中の雑魚を餌としてカゴに入れて沈める。それを毎日繰り返してしていたところ、警戒心の強いドチザメなので、逃げられてしまったこともあったようですが、次第に集まり始め、この作戦は大成功をおさめました

そうしてこのポイントが出来上がったそうです。

伊戸シャークスクランブルで集まるドチザメとは

ドチザメ

ドチザメは、日本近海から東シナ海にかけて生息するサメです。

漁業の対象ではないです。環境適応能力が高いため、飼育しやすく、全国の水族館で見ることができるそうです。性格は大人しく、用心深いが人を襲うことはありません。

伊戸のダイビングサービス

魚の絵

シャークスクランブルに潜れるダイビングサービスは、ボミーのみです。ファンダイビングは、2ボートで16,000円です。いくつか注意事項があり、20以深や、ボートダイビングの経験有無など、中級者以上が良いようです。

基本情報

  • 名称:伊戸ダイビングサービスBOMMIE
  • 住所:千葉県館山市伊戸962
  • アクセス:東京より2時間
  • 電話番号:0470-29-1470
  • 公式サイト:http://bommie.jp/

伊戸のダイビングスポット

魚

ポイント名は沖前根です。ボートダイビングで潜るポイントになり、1日に出航するのは3回程度のようです。

このポイントには東と西でブイがあり東のブイの真下がシャークシティになります。水深は20m程度です。

砂地に降りると足元、頭上どこを見渡してもサメの群集。囲まれる大迫力はビビってしまうほどでした。おびき寄せたドチザメはもちろんですが、いつの間にかアカエイ、クエ、コブダイなども生息をしているようです。

まとめ

シャークスクランブル

ダイビングポイントの開拓、漁業を助けるために始まった作戦が、数年かけて効果を出すことができ、さらに繁栄。

予想をはるかに超えていたサメの迫力は、食べられてしまうのではないかと思えるほどでした。頭の上、足元をすり抜けていくドチザメやエイに圧倒され、至近距離で泳いでいるのでぶつからないようにするのがやっとの時もありました。

こんなにサメと戯れられるポイントは他にはないでしょう。海外からもやはり人気があるようで、私が行った時には、海外メディアの取材を受けていました。

この衝撃的なシャークスクランブルダイビングをぜひ、体感していただきたいです。エキサイティングなダイビングはいかがですか。